縺れた早慶戦だが渡辺和大投手の快投で慶応5季ぶりの完全優勝

東京六大学野球春季リーグは1日(月)、慶大が早大3回戦に3-0で勝利。2勝1敗で勝ち点『5』とし、2023年秋以来5季ぶり41回目の優勝を決めた。昨秋まで3季連続5位と低迷していたが、見事に復活を果たした。逆に早大が5位と低迷している。6位が東大だから、昨日も書いたが推して知るべし。東京六大学野球リーグは、対戦校に2勝したら勝ち点『1』。慶大は、5校から勝ち点を奪取した。これを完全試合という。

慶大は左腕渡辺和大投手(高松商出身背番号18)が、前日の九回サヨナラ負けから奮起し、監督の期待に応えて3連投のマウンドで悪夢を振り払った。勝負の第3戦のマウンドで、直球とスライダー、ツーシームを丁寧に投げ分けた。8回で11三振を奪い、5安打無失点でベンチに帰ってくると「自分の仕事が出来たという安堵感」から泣いていた。九回にベンチから戦況を見守る間も涙が止まらず、歓喜の瞬間、グランドに飛び出しマウンドへ駆け寄った。

慶大10勝のうち、渡辺和大投手一人で7勝をマーク。2年生秋以来、2度目となる最優秀防御率のタイトルもつかみ取った。またベストナインにも、選ばれた。同時に第75回全日本大学野球選手権大会(8日開幕・神宮、東京ドーム)に、東京六大学枠代表として出場する。この秋ドラフト上位候補に指名されそうだが、背番号18は「昨日の反省を生かし、ピッチングを突き詰めていきたい」と謙虚に語っている。

「天覧試合の夜は悔しくて寝付けなかった」と明かす、渡辺和大投手。「自分のせいで負けてしまい、どうしたら良いか分からず、朝起きてとにかく泣こうと思って、一人トイレで泣いた」。涙を流したことで、気持ちが切り替わったようだ。泣いてあの投球が出来るのなら、毎回泣かせたいと思うが、天覧試合での9回サヨナラ負けがよほど悔しかったのだろう。

まだ少し紙幅が残っているので、「昨年の今頃、香川で球団社長をやっていた」という上田誠コーチ(68)。1990年秋に慶応高校の監督に就任、いろいろ活躍されて2023年11月から香川オリーブガイナーズ監督、今年2月学生野球資格を回復、低迷する慶大コーチに就任。長尾健司監督とも親しくし、「高松商のそばに住んでいた」とか。2年生で最優秀防御率タイトルを取って中だるみだった渡辺和大投手が、胴上げ投手にまで成長したのにも貢献大。

早慶戦には、プロへ進んだ同級生の浅野翔吾選手も駆けつけた。高松商出身者の勢揃い、この刺激で浅野翔吾選手も発憤してもらいたい。同時に先輩に続けとばかり、現役諸君よ次は君たちの出番だ。うれしいね、高松商は古豪であって常に挑戦者。志願して3連投、投げてみないと勝てないのは自明、そこを先輩は挑戦した。全国高校野球選手権大会、戦後の優勝はない高松商。さあどうだ!


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