高松商まさかの惜敗 優勝は2連覇の英明

第106回全国高校野球選手権香川大会の決勝戦は、母校高松商にとってなんとも残念な試合結果になってしまいました。高松商の泣き崩れる選手20人の気持ちを思い測ると、何とも惜しい試合です。しかし裏を返すと英明が、総合力で1枚上でありました。この暑い最中の試合で、一枚看板の清家投手がどこまでもつか、6人の投手を作った高松商の作戦勝ちとなる予定でしたが。

「負けるに不思議なし」と言われるとおり、英明はわずか4安打で4得点、一方高松商は8安打打って3得点でした。試合結果は以下の通りです。
英 明 100 100 200  4  4 1
高松商 011 000 010  3  8 3

数字を見渡しても、実に良い試合だったと思います。印象的だったのは英明の清家投手の執念が、随所に見られた試合だった。8本の被安打に対し、奪三振10失点3、申告敬遠を合わせても四死球2と見事な内容です。清家選手は攻撃でも7回表、先頭打者で3-2からもファール2つで粘り、次の玉をピッチャー返しで末包旬希(2年=白峰)右腕足に当て安打、2点加点の口火を切りました。まずパスボールで1点、交替したばかりの小原投手に4番丸与選手が1アウトからスクイズで1点。

そうそう英明は1回も1番鈴木選手のセンター前ヒット、1アウト後3番百々選手のフォアボール4番丸与選手の1-1からダブルスチール。これを高松商のナインは全く予想してない守備で、さらに奇襲に遭った後遺症でスクイズ成功となり先取点を奪われた。従って本日2本のスクイズを決めた英明が、僅差で勝利した。高校野球は、4安打の英明に8安打の高松商が負けた。不思議な負け方だった。

2年ぶりの甲子園大会出場がかかった大一番。手に汗握る好試合でした。英明(香川)高校の健闘を祈念して、今年の香川県大会はこれにて閉幕です。特に人生のかかった3年生のみなさん、本当に暑いところご苦労様でした。


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