政府は、2020年秋の褒章受章者を2日付けで発表した。受賞者は775人(うち女性159人)と27団体。県内在住者は、緑綬1団体、黄綬4人、藍綬8人の計1団体12人に吉報が届いた。その中で、金融業を通じて地域の中小企業の発展に貢献した、観音寺信用金庫の須田雅夫理事長(66)が黄綬褒章を受章された。高商48年3月卒、高商120周年記念誌(年内発刊予定)にも、高松信用金庫の大橋和夫理事長との対談記事が掲載されています。たまたまですが、結果を先読みしたHP委員会です。
ホームページ委員会も、記念誌発刊のために観音寺信用金庫へ取材に向かいました。観音寺から高商に、『サッカー』がやりたい一心で松平公益会での寮生活をおくったと聞きました。そのスポーツ少年が、長姉の影響で『観信(かんしん)』に入り、今日まで47年間『地元の発展なくして金庫の発展はない』と考えて、若手の頃から志高く業務に邁進して来た結果です。
観信の入信試験も急遽3月に受けて、そのまま仕事に従事したと聞きました。ここだけの話ですが、入信した時は簿記算盤の資格を持たず、信金に入ってから受験したと。検定試験の日は日曜日で、サッカーの試合日と重なって試合を優先したからと、笑っていたのが印象的でした。観音寺信用金庫は、今年創立100周年の当たり年にあたます。3月が記念日だったのを、正月がめでたいと前倒しで記念式典を挙行。
新型コロナウィルス感染症の影響も受けずに、大勢と共に祝い、次の100年への好スタートが切れたと振り返り、恐るべき強運の持ち主が高商OBで、高商万歳、須田雅夫理事長万歳、観信万歳と思わず万歳三唱です。
また大変な努力家であり、アイデアマンでもあります。『おーるかんおんじ』(どっかーん!!と観音寺を盛り上げ隊)を立ち上げ、2月に羽田空港で観音寺の物産展を開催。コロナ禍で沈滞ムードが漂う中、8月には金庫独自に花火の打ち上げを実施しました。私も理事長室からの帰り道で聞いたのですが、『観音寺信用金庫ソング』まで作っています。一部はプロが歌い、二部はカラオケスタイルです。
恐るべし士魂商才ですが、これらはすべて高商の先生とサッカーから学んだことと、われわれ同窓生を大いに喜ばせてくれました。