高商紫雲会大阪支部北村光雄名誉支部長逝去

昨年の東京支部名誉支部長・溝渕利幸氏(高松商事会長・昭和28年卒)の逝去に続き、今月6日、大阪支部北村光雄名誉支部長(昭和22年卒・満95歳)逝去の報が届きました。8日が通夜、9日11時から葬儀告別式が大阪八尾市内の葬儀会館八光館で行われました。高松商から同志社大へ、昭和28年に23歳の若さで社長に就任し、会社再建に臨んだと葬儀実行委員長から紹介がありました。その前後に、創業者娘さんと結婚しています。

北村光雄氏は、大阪府柏原市に本社を構える大和板紙(だいわいたがみ)株式会社の代表取締役会長。60年以上にわたり、板紙業界と古紙業界の発展に貢献してきました。大和板紙は、再生紙の製造を手がける企業で、環境保護や持続可能な紙製品の開発に力を入れています。北村氏のリーダーシップのもと、同社はユニークな板紙の製造を通じてクリエイターやデザイナーとの協力を深め、業界に新たな価値を提供しています。

高商紫雲会総会で来校された際に、「板紙とはどんなモノですか」と馬鹿な質問をした際、「新聞紙の元紙や、大っきょいで」と言われてことがありました。それだけではないのでしょうが、どこにもないようなユニークな紙の製造で業界のリーダーとして活躍されていました。告別式は、会社と北村家の合同葬で、平日ながら大勢の参列者で賑わっていました。久しぶりの顔と顔、静かに親交を深めていました。

高松商にも多大な貢献をされていますが、私が記憶している出来事で特に顕著な活躍は、10年くらい前、野球部の部室の上に雨天練習場を作る計画で香川県も、建物は建築するが2階部分の整備は出来ないと、未完成のまま月日が経っていました。香川県は立場上当初計画のように2階部分を高商側で整備するように通告します。要するに高松商にも、整備費用の原資がなかったのです。

この急場を救ってくれたのが、校長や本校役員は勿論のこと、東京と大阪支部の重鎮でした。北村光雄名誉支部長もその一人で、中心的推進力を発揮し、当初計画通りの施設の完成を見たわけです。建物部分は県に寄付し、県の施設を活用しその時集めた基金でバッテングマシンを購入してから、選手の攻撃力が飛躍的に伸びたわけです。その立役者の一人が、北村光雄名誉支部長でした。

会社のこと業界のこととクルマの両輪のように力を注いだのが、高松商や同志社大学とりわけ相撲界でした。学生相撲から日本相撲協会、はたまた相撲のたにまちでした。今日の参列者の中でも関取やアマチュア相撲関係者の姿が、多くありました。外観で、すぐにそれと見分けが付きます。最後に葬儀委員長・北村貴則(恐らく次男さん、通夜は喪主・北村雅史、長男さんと想像する)氏の挨拶、「高松商業」への感謝もわざわざその中にありました。

なぜだか涙が溢れて、止まりませんでした。『皆の笑顔』が父の原動力だった。高松商紫雲会からは弔電献花が届き、東京・大阪両支部から、高商倶楽部や高商野球部からも、個人的に安西愈元東京支部長、野球部OB木村構作氏からも花が届いていました。祭壇に飾られた遺影はいつもの北村光雄先輩でしたが、棺の中の故人は流石に痩せていました。高商生二万八千人の感謝をランの花に託し、棺に納め心から哀悼の祈りをして参りました。


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