夏の陣始まる高松商の初戦は高松西

第106回全国高校野球選手権香川大会が10日に始まり、まだ梅雨が明け切らぬ合間を縫うように進み、第3日の13日(土)10時から高松商の初戦が高松市生島町のレグザムスタジアムで行われた。対戦相手は『高松西』で、試合前からモノ凄い勢いの応援でやる気を感じました。共にエールの交換は応援団の女子だった。時代の変遷を感じる。

高松西 000|002|000| 2
高松商 100|101|22X| 7

試合結果は一方的に見えるが、現場で観ていた者には接戦で面白い対戦でした。6回表に2-2と高松西が追いついた後、その裏の高松商が1点突き放したのが試合の流れを作ったと言えよう。勝利した高松商は、次につながる戦いだったと思う。負けたとはいえ、高松西は健闘した。守備は外野を中心に、堅守が光った。『飛ばないバット』の威力を、高松西の堅守がまざまざと見せつけた。

攻撃は紙一重、1回表高松西の攻撃、1番井出選手が高松商先発佐藤晋平右腕の2球目ストライクを獲りに来たところを、鮮やかにセンターへはじき返し出塁、しかし2番佐藤捕手がサードゴロでダブルプレー。3番福家投手がファーストゴロでアウト。結果3人で終わった。高松西としてはセオリ通りやっていては勝てないという思いがあったと思うが、立ち上がりは難しい。

これに対し高松商は1番山田圭介三塁手(右)がライト前ヒット、2番西村賢太二塁手(左)は犠打で送り、3番村山由空左翼手(左)がライトへ安打、4番橋本琉稀斗選手(右)が四球で1アウト満塁。5番高藤快渡右翼手(左)が、センター前ヒットで1点。問題は次の6番市ノ瀬夢蔵左翼手(右)のレフト前のあたりを、高松西の選手が前へ飛び込んで好守。この時ランナーが慎重にタッチアップしていれば初回にもう1点貰えていた。

高松西の堅守を褒めるべきだが、甲子園で勝つことを考えているチームとしては、初回の立ち上がりだけに惜しまれる得点機だった。続く和泉翔太捕手(右)のライトフライで三者残塁。ここで畳みかけていたら、もう少し楽な序盤戦になったと思うのです。初回3安打1四球で1失点ですから、むしろ高松西の選手を褒めるべきか。

安打数は高松商13安打、高松西6安打、エラーが高松商2で高松西は3でした。高松商の投手陣は先発が佐藤晋平右腕で、6回まで被安打4、失点2。二番手筒井羽琉投手(右)は7回8回を1安打3三振、2回をゼロ封、最終回は小原健跳投手(左)が西高代打陣を押さえて終了。最後の打者は龍雲中出身の河地藍希選手でした。高松西が健闘し、高松商が無難に勝ち上がった試合でした。

その他の試合は、優勝候補の一角尽誠学園1-2丸亀で尽誠が惜敗、英明は香川高専高松と対戦し、香川高専高松1-8英明。


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